エレキギターを始める時って何から始めたら良いか迷いますよね。
ギターのメーカーやストラト・レスポールといった形、色、アームの有無…etc
そんな時にさらに心を惑わす言葉があります。
それは
「ギターはアコギから始めた方が上達早いよ!」
「エレキよりアコギから始めた方がいいよ!」
という声ですね。
「こちとらエレキギター買おうとしとんじゃい!水差すなアホボケカス!(怒)」と言い返したいところですが、「上達が早くなる」という甘言には心を乱されますよね。
「早く上手くなれるならやっぱりアコギから始めてみようかな…」と心を動かされそうになっているそこの貴方!
踏みとどまって下さい。
今回の記事ではエレキギター初心者に対して「ギターはアコギから始めた方が良い」とされる理由に反論し、エレキギターから始めた方が良い理由を盛り込みながら書いていきます。
ぜひ参考にしてみてください。
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「アコギから始めた方が良い」派の言い分に反論してみた
では早速「アコギから始めた方が良いよ!」という人たちの言い分に対して反旗を翻していきます。
エレキギターを始めようと思っている人は、これを読んでエレキギター購入の意思をより固いものにしていただけたら幸いです。
指の力が付くよ!
アコギから始めた方が良い派の大半はこれを理由として挙げます。
エレキギターよりも弦のテンション(張力)がキツく、押さえるのに力を要するため、アコギで慣れた方が指の力が付いてエレキでも弾きやすくなる。
上記がアコギから始めた方が良い派の理屈ですが、エレキをメインで弾いていくのであればエレキのテンション感に慣れた方が上達は早いです。
確かにアコギで練習した後にエレキに持ち替えると「押さえるの楽すぎて草」という感覚になりますが、エレキをメインで弾く場合は一時的な無敵時間のようなものですし、押さえる力が無駄に強くなるとピッチが悪くなる原因になります。
ギターのネックを握る際の表現として「グッと握り込む」みたいなものがありますが、これを「握力にものを言わせて力強く握る」と勘違いしている場合があります。
ギターをキレイに鳴らす上で大切なのは、そのギターの「押さえすぎず押さえなさすぎず」のポイントを掴むことです。
エレキでその感覚を掴むためには、アコギから始めていては遠回りになります。
コードをいっぱい覚えられるよ!
これはアコギ=弾き語りのツールと考えている人が言いがちなやつですね。
正直言ってエレキでもコード弾きはできますし、弾き語りだったやろうと思えばできます。
これに関しては「コードを覚える気があるかどうか」の問題であって、アコギかエレキかの問題ではないというのが私の考えですね。
エレキを弾くにあたってオープンコードやバレーコードをジャカジャカ鳴らす機会はなかなか無いので、アコギでのコード練習がエレキで活かせるかと言えば限りなくNOに近いと言えます。
コードの考え方の基盤としてオープンコードやバレーコードを知ることは大切ですが、実践的な話でいうと省略コードやアッパーストラクチャーの勉強をした方が有意義です。
生音でごまかしが利かないよ!
これは「アコギはピッキングのニュアンスがダイレクトに伝わって音が鳴る楽器なのでエレキみたいにごまかしは利かないよ!」という派閥の意見ですね。
この派生で「アコギから始めた方がピッキングのニュアンスの付け方が上手くなるよ!」というのもあります。
まず、エレキを始めようとしている人に生音で勝負させようとするのはナンセンスです。
エレキはアンプからリリースされる音が重要ですので、自分が気持ち良いと思う音、自分が出したい音を出せるように練習する必要があります。
つまり、アコギのニュアンスとエレキのニュアンスはそもそもジャンルが違うわけです。
また、「アコギ(エレアコ除く)はボリュームやトーンの調整も利かないので表現力も養えます」みたいな暴論を見掛けたことがありますが、「ボリュームやトーンを使った表現力を養うために最初からエレキの方が良いのでは?」と言ってやりたいですね。
結論:エレキギターを始めたいなら迷わずエレキギターを買え
というわけで「アコギから始めた方が良いよ!」派の言い分にシンプルに文句を言ってきました。
とりあえず「エレキギターを始めたい」「エレキギターを弾いてみたい」という意志があるならエレキギターを買うべきだと私は考えます。
もちろん「アコギを弾きたい」という人はアコギを買えば良いですし、「クラシックギターを弾きたい」という人はクラシックギターを買えば良いです。
ギターを始めようと思った動機になったギタリストがいるのであれば、そのギタリストと同じスタイルのギターを買うのが一番です。