コード弾きやリフ、バッキングなどはある程度弾けるようになっても、「いざギターソロ!」となるとリズムがよれてしまったり、音程を外してしまう人は多いのではないでしょうか。
今回は私流のギターソロ上達術を書いていきますので、ぜひ参考にしてみてください。
ギターソロを上達したいなら「歌えるようになるべき」
ギターソロを上手く弾くにあたって私が最も重要だと思っていることが「歌える」ということです。
現時点では「ギター」と「歌」が繋がっていない人がほとんどだと思いますが、読み終わるころには歌えることの大事さを理解していただけるでしょう。
オリジナル曲のギターソロにも適用できる技術ですが、ひとまず「好きなギターソロをコピーする」ことをイメージして読んでみて下さい。
鼻歌やハミングなどでギターソロを歌ってみる
ここでいう「歌う」は歌詞の部分を歌うことではありません。
ギターソロのフレーズを鼻歌やハミングなどで歌うことを指します。
歌が上手になることもフレージングの豊かさに繋がるので大切ですが、一旦置いておきましょう。
音数の少ないギターソロはそのまま鼻歌などで歌い、早弾き系のギターソロは音の流れをある程度掴むように歌います。
最も大切なのはリズムに合わせて小節にしっかり収めるように歌うことです。
歌うことで頭の中でのイメージが固まる
ギターソロのフレーズを歌うことは頭の中のイメージを固めることに繋がります。
頭の中でフレーズの流れや譜割(ふわり)などのイメージを固めることで、スコアなどを見ながらの漠然としたフレーズの練習ではなく、頭の中のイメージに近付けるための練習を始められるわけですね。
慣れてくれば頭の中だけでフレーズをイメージすることも可能ですが、実際に口に出したり鼻歌で音を発する方がイメージの具体性が増し、フレーズの間違いは起こりづらいです。
歌が上手くなるとギターソロ作りも簡単に
フレーズを鼻歌やハミングで歌えるようになると、オリジナル曲のギターソロも簡単に作れるようになります。
ギターソロを作るとなると「このフレーズ使えるかな?」「早弾きはどのスケールで弾けば良いんだろう…」と悩む人が多いかと思いますが、その辺の悩みは歌えるだけで解決です。
やり方は簡単。伴奏をイメージしながら鼻歌でギターソロ(のアイディア)を歌うだけ。
伴奏をイメージしながら鼻歌で合わせられるレベルの音感があれば、小難しい理論を使わなくてもギターソロのフレーズは完成し、あとはそれを実際にギターで弾くための練習を重ねるだけになります。
早弾き系ギターソロは遅いテンポから着実に
ここからはオマケ的な内容ですが、早弾き系ギターソロをコピーするときに、いきなり原曲のテンポで練習していませんか?
ギター雑誌や教則本などにも書かれているかと思いますが、早弾き系のギターソロは遅いテンポから練習を始めるのが定石です。
なぜかというと、
・発音がキレイになる
・フレーズの意味をきちんと理解できる(応用が利くようになる)
これらのメリットがあるからですね。
YouTubeなどでギター系の投稿動画を見ていると、「何となく弾けてるけど音が潰れている」「きちんと発音できていない音がある」ということに気付かされることが多いです。
それが個性というのであればそれまでですが、上で挙げたような違和感を感じさせないギタリストがいわゆる「プロ」と呼ばれるギタリストと言えます。
頭の中でフレーズのイメージを固め、1音1音着実に発音できるように練習する。
これがギターソロ上達への近道ですので、普段の練習に活かしていただけたら幸いです。