ギターで音楽を弾くにあたって、最初に覚えるべき要素は「音階」です。
「音階」というと学校の音楽の授業みたいでアレルギーを発症する方もいるかもしれませんが、決して難しく考える必要はありません。
ポイントを抑えて覚えれば簡単ですし、知っておくと先々役立つ事は間違いなしの知識ですので、ギターを始めたばかりの人はぜひ参考にしてみて下さい。
超初心者のための「ギターの音階」の知識と覚え方
「ドレミファソラシド」は「CDEFGABC」で覚える
まずは基本的な音階の呼び方や表記についてですが、ギターをやっているとドレミファソラシよりもアルファベット表記のCDEFGABの方が目にする機会が圧倒的に多く、しっかり覚えておく必要があります。
CDEFGABというとコードネームのイメージが強いと思いますが、基本的には単体の音階の事を指します。
例えばコードネームの「C」は「Cの音が基準になっているコード」という解釈です。
イタリア語 | 日本語 | 英語 |
ド | ハ | C |
レ | ニ | D |
ミ | ホ | E |
ファ | ヘ | F |
ソ | ト | G |
ラ | イ | A |
シ | ロ | B |
上の表が言語ごとの音階の呼び方をまとめたものです。
日本語のハニホヘト~はほぼ使う機会はありませんが、一応頭に入れておくと何かのタイミングで役立つかもしれません。
とりあえず現状はドレミファソラシ=CDEFGABという事をしっかり認識しましょう。
完全に並びで覚えなくても、「ド=C」だけ覚えておけば、あとはA~Gまでのアルファベットの並び順なので覚えやすいかと思いますね。(A~Gまでのアルファベットの並びが分からないという方は勉強して下さい…)
ギターの弦の音は上から「ミラレソシミ」
次にギターの弦ごとの音について説明していきます。
まず大前提ですが、ギター(6弦のもの)を構えた時に1番上が6弦、1番下が1弦です。
そして何も抑えずに弦を鳴らしていくと、6弦から順番にミラレソシミという音の並びになっています。
アルファベットで覚えろ!と言った先からドレミ表記で申し訳ないですが、これに限ってはドレミの方が頭に入りやすいと思いますので、「ミラレソシミ」はしっかり頭に入れておきましょう。
声に出して唱えるのも良いです。
これが分かっていると弦を張り替える時のチューニングがスムーズになります。(経験談)
ちなみに、ミラレソシミはレギュラーチューニングという最も一般的なチューニングでの音の並びですので、半音下げ・全音下げ・ドロップDなど変則チューニングの際は例外です。
ギターの音はフレットの数だけあるわけではない
ギターを始める前の懸念事項として
・音を覚えるのが大変そう
・どこを抑えたらどの音が出るのかがピアノより分かりづらそう
・抑える部分の数だけ音がありそう
このあたりを気にして躊躇っている方は意外と多いのではないでしょうか。
まず、大前提の知識としてギターの指で押さえる部分の全体を指板(しばん)、抑えるポイントの事をフレットと呼び、ギターのヘッド側からボディ側に向かって半音刻みで音階が高くなっていきます。
厳密には指板に配置されている金具の事をフレットと呼びます。
非常に分かりやすい指板図がありましたので拝借しました。
ちなみに図の見方については、1番下が6弦で1番上が1弦という並びで、OPENと書いてあるところの音階は開放弦(なにも抑えずに鳴らした場合)の音になっています。
上の図をパっと見ただけだと「音いっぱいあって分かりづらそう…」「覚えるの無理…」と思うかもしれませんが、ギターには各弦に共通する音があり、フレットの数=音の数ではありません。
非常に雑な編集で申し訳ないですが、上の図で四角く囲われている部分が同じ音階です。
6弦の5フレットのAと5弦の開放弦のAが同じ音階となり、必然的にそれ以降の音階も同じになります。
これは他の弦も同様で、
5弦の5フレットのDと4弦の開放弦のDは同じ
4弦の5フレットのGと3弦の開放弦のGは同じ
3弦の4フレットのBと2弦の開放弦のBは同じ
2弦の5フレットのEと1弦の開放弦のEは同じ
という考え方となります。
何が言いたいかといいますと、各弦の音は結構かぶっているという事です。
現在最も一般的な22フレットのギターで考えますと、開放弦含めて1弦ごとに23音×6弦の138音があるように思うかもしれませんが、実際は47音(4オクターブ弱)しかありません。
そう考えると一気に覚えやすくなるような気がしてきませんか?
覚え方としては、5フレット下が同じ音(3弦2弦間は4フレット下)と頭に置いておけば良いかと思います。
上の説明はあくまで音の高さの問題で、同じ高さの音でも弦によって音のニュアンスは異なります。
まとめ
今回はギターの音階について、「まずはこれを抑えておきましょう」的な初歩の初歩ともいえる解説をしてきました。
ポイントは
・音階をCから順番に言えるようになる
・ギターの開放弦は上からミラレソシミ
・指板上には同じ音が結構ある
といったところでしょうか。
決して難しいものではありませんし、難しく考える必要もありません。
ギターを楽しく上達していくために役立てていただけたら幸いです。
↓コードの簡単な覚え方も併せてどうぞ!