《ギター初心者向け》3連符が苦手な人のためにコツを伝授

「日本人は3連符が苦手」という説があるように、ギター初心者の中にも3連符に苦手意識を持っている人は一定数いると思います。

今回はシンプルに「3連符のリズムの取り方」について考え方や覚え方などのコツを紹介していきますので、参考にしてみて下さい。

Contents

3連符が苦手な人のためのコツ

3文字の単語を当てはめる

まずは一旦ギターを置きましょう。

必要なのはメトロノームのみです。

そして連続して言いやすい3文字の単語を思い浮かべて下さい。

とりあえず「トマト」で当てはめてみます。

クリック音
単語トマト トマト トマト トマト

ゴミみたいな表で恐縮ですが、上の表は1小節分のクリック音とそれに対して発する単語を書いたものです。

要はテンポにあわせて「トマトトマトトマトトマト…」と呪詛のように唱えるだけです。

メトロノームのクリック音にジャストで合わせられるまで唱え続けて下さい。

飽きたら途中で単語を変えてもOKです。

2拍ワンセットで弾いてみる

ひたすら唱えるフェーズが終わったらギターを手に取りましょう。

ギターを弾く上での3連符の厄介な点は1拍ごとにピッキングのアップダウンが入れ替わる事です。

令和の時代に手書きで申し訳ないですが、上の図のとおり1拍目の頭はダウン、2拍目の頭はアップという感じでピッキングのアップダウンが入れ替わります。

通常のリズムだと拍の頭=ダウンピッキングですので、これが入れ替わるとこんがらがってしまいますよね。

そこで、ピッキングで戸惑わなくするために2拍をワンセットで捉える方法をオススメします。

こうすると音符の数が偶数になり、頭の音をダウンピッキングで揃えられるようになります

慣れてくるとアップダウンの入れ替わりも自然と対処できるようになりますので、とりあえず3連符に慣れないうちは「6音ひとかたまり」で覚えるとピッキングの沼にハマりづらいかと思います。

2拍ワンセットで覚えておくと、後々2拍3連のフレーズが出てきた時にも対応しやすいです。

シャッフルも単語で覚える

3連符の難所といえばシャッフルではないでしょうか。

3連符の真ん中を抜いてハネた感じになるリズムですね。

これも単語をあわせてリズムを捉えるのが最善策と私は思います。

通常の3連符の時は「トマト」でしたが、シャッフルの場合は「ピック」など間に「ッ」が入る単語を選びましょう

クリック音
単語ピック ピック ピック ピック

メトロノームのクリック音に合わせて声を出してもらえれば分かるかと思いますが、すでにシャッフルのハネたリズムになっています。

これも呪詛のように唱え続けてシャッフルの感覚を頭に刻み込みましょう。

2拍3連は太もも叩きで覚える

2拍3連は2拍の中に3音を詰め込むものですね。

名前の通り2拍使うバージョンの3連符です。

楽譜だとこんな感じで書かれているのですが、これだけだと音の空間が捉えづらいですよね。

そこで通常の3連符のように細分化してみます。

「・」の部分が実際に鳴る音、()内は鳴らさない音です。

要は通常の3連符のダウンピッキングで弾く箇所だけを鳴らせば2拍3連になるという事です。

そして、2拍3連を分かりやすく体感するための方法が「太ももを叩く」です。

いよいよ頭がおかしくなったか…と思われそうですが、ドラムのリズムトレーニングみたいなもので、比較的普通の覚え方だと思っています(私は)。

私が実演した動画(GIF)が上記ですが、要は太ももをパチパチ叩いて3連符を刻む⇒2小節くらい叩いて慣れてきたら片手を太ももから外すという感じです。

左手からスタートしている場合は右手を外す、右手からスタートしている場合は左手を外すという感じで、ウラを叩いている方の手を外して下さい。

これを実践すると、太ももを叩いている音が自然と2拍3連になります

こういったリズムトレーニングに慣れていないと3連符を叩く事で苦戦してしまうかもしれませんが、メトロノームを聞きながら3連符を叩けるようになって下さい。

これが出来ると頭の中での3連符のイメージがより具体化しますのでオススメです。

3連符と通常のシャッフルを混同しない

これは3連符初心者にありがちなクセのようなものですが、3連符のシャッフルを刻む際に後ろの音がモタって通常(8ビート/16ビート)のシャッフルになってしまうという症状です。

画像で表すとこれですね。

左は付点8分音符と16分音符、右は3連符の8分音符×2と8分音符という感じで、実際に弾くとこの2つが混同しがちです。

テンポが速くなるほどこの2つの違いが分かりづらくなりますので、頭の中できちんと整理しておくことが大切です。

クリック音
通常タ(カツ)クタ(カツ)クタ(カツ)クタ(カツ)ク
3連符タ (タ) タタ (タ) タタ (タ) タタ (タ) タ

例のごとくゴミのような表ですが、
16ビート→1拍を4分割した時の頭と最後の音
3連符→1拍を3分割した時の頭と最後の音
となり、譜割りを間違えるとハシったりモタったりしてしまいます。

3連符のシャッフルの時に「これでリズム合ってるのかな…?」と不安になった時は、3文字の単語を口ずさみながら、それに合わせて弾いてみましょう。

頭でしっかり理解していれば手は自然に動くようになりますので、頭で理解する事を先行するようにして苦手意識を克服していきましょう。

ハードロック/メタルで学ぶ3連符

ここまでで3連符に関する知識を頭に叩き込んだら、実際に3連符の曲をコピーしてみましょう。

おじさんなので古い曲しか挙げられませんが、比較的コピーしやすいハードロック/メタルの3連符曲をピックアップしてみました。

Black night / Deep purple

おじさん世代には「コーヒーのCMの曲」として有名なディープパープルの名曲。

3連符のノリがしっかり体感できますし、ソロを除けば初心者でも弾けるレベルの難易度なので、3連符系の登竜門としてオススメ。

Into the arena / The Michael Schenker Group

フライングゴッドことマイケル・シェンカーの名曲インスト。

メインリフががっつり3連符を刻むものなので、3連符の感覚を掴みやすいです。

要所要所で難易度が上がるので、とりあえずメインリフだけコピーしてみる事をオススメします。

Push / Helloween

ジャーマンメタルのパイオニアであるハロウィーンの隠れた(?)名曲。

うるさいのが苦手な人は無理かもしれませんが、頭から3連符で畳みかけるリフは3連符の練習にはもってこいだと思います。

テンポは速いですがInto the arenaより全体的な難易度は低いので、とにかく3連符を刻みまくりたい人にオススメ。

まとめ

というわけで3連符の覚え方や考え方、具体的な3連系の曲などを紹介してきました。

私からアドバイスする事は
・頭の中で3連符をしっかり認識してからギターの練習に移る
この1点です。

とりあえずテンポに合わせて3文字の単語を連呼しましょう。

そして、通常のシャッフルとの譜割りの違いも理解し、それからギターを手に取ってみて下さい。

これまで躓いていたフレーズやリフなども頭の中で分析できるようになり、「こう弾けば良いのか!」という気付きも得られる事でしょう。

3連符を含むギタリストのリズム感の重要性については下記の記事で解説していますので、よろしければ併せてチェックしてみて下さい。

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