もっと上手くなりたい!
速く弾けるようになりたい!
お洒落なフレーズいっぱい弾けるようになりたい!
ギタリストなら誰しもそんな気持ちを持っているかと思います。
少なくとも私は25年以上前に14歳でギターを手にした時から、「B’zの松本さんみたいな音を出したい!」とか「イエモンのEMMAさんみたいにカッコいいフレーズ弾きたい!」と思っていました。
ちなみに初めて買ったギターはサ〇ラ楽器で購入したPhotogenicのレスポールタイプ(黒&赤の当時で言うところのINORANモデル的なカラーリング)の24点セットでした。確か3万5千円くらい。アンプにGAINは付いていませんでした…
しかし、「なかなか上手くならない」「弾きたいフレーズが弾けない」という気持ちから技術の上達が停滞し、中にはギターを諦めてしまう人もいます。
今回は、そんな技術面の伸び悩みである技術の沼に着目し、原因や抜け出し方について書いていきます。
よろしければ参考にしてみて下さいね。
技術の沼は中級者に最も訪れやすい
技術の沼は、ある程度ギターや音楽に関する視野が広がった中級者が特にハマりやすいです。
初心者の頃は、「この曲が弾けるようになりたい!」とか「この技術を身に付けたい!」みたいな感じで、わりと狭い範囲にフォーカスを当てて練習に励みますが、中級者レベルになると雑誌や動画などから色々な技術の知識が頭に入っていたり、好きな音楽を深堀りして「あれもこれもやってみたい!」という状態になるわけですね。
ゲームで言うところのオープンワールドやフリーシナリオみたいな感じです。
そうなった時に技術の向上を求めるのはギタリストの性(さが)というものです。
YouTubeでスーパープレイヤーの動画を見たり、難しい教則本を買ったり、ギター雑誌に載っている難しいフレーズを練習してみたり…
もちろんそれらの方法を上手く取り入れて上達していく人もいるわけですが、「できない」「弾けない」を理由に上記のループを延々と繰り返してしまうケースがあります。
これが技術の沼です。
技術の沼から抜け出すためにはどうすれば?
いろいろ買うのをやめるべし
技術の沼にハマる最大の原因は情報過多です。
YouTube動画、教則本・DVD、ギター雑誌など、上達のために役立つツールはたくさんありますが、ツールがたくさんあるが故にどれも身に付かず、時間とお金を浪費してしまうケースですね。
いろいろ見たり買ったりするのは知識・見聞を広める面では有益です。
しかし、身に付かない状態であれこれ手を出すのは時間やお金の無駄になってしまいます。
例えば1冊の教則本を買ったら、ひとまずそこに書いてある情報やフレーズはマスターするように頑張りましょう。
そうする事で、次に手を付ける教材(教則本など)に書いてある情報・フレーズなどもスムーズに身に付きやすくなります。
ゆっくり弾くところから始めるべし
技術の沼にハマりやすい人の特徴として、ギターソロなどのフレーズをコピーするときに最初から原曲のテンポで練習を始めます。
そして
「テンポを遅くして弾けても意味がない」
「何か負けた感じがしてイヤ」
みたいに謎のプライドを持っている傾向があります。(私自身もそんな時代がありました)
結論から言うと、テンポを遅くして弾けることに意味はありますし、練習風景なんて誰も見ていませんので勝ち負けはありません。
原曲テンポで無理やり頑張って変なクセが付いたり、ノイズ処理が甘くなったりするよりは、ゆっくりのテンポから1小節ずつ確認して練習をした方が、ピッキングやミュートの技術の上達にも繋がりますし、指板上の音の理解やスケールの理解にも繋がります。
何より「ちゃんと弾けた!」という達成感が沼からの脱出を後押ししてくれます。
まとめ
私の経験を踏まえて「技術の沼」から抜け出すための方法を書いてみました。
いろいろな事に興味を惹かれるのは仕方ありませんが、1つ1つきちんとクリアするという事が技術の沼にハマらないための予防策と言えるでしょう。
ギターライフの役に立てていただければ幸いです。