《ギター初心者向け》クロマチックトレーニングのやり方~基本と応用~

ギターのトレーニングの基礎であるクロマチックトレーニング。

今回はクロマチックトレーニングの基本形やバリエーション、練習時のコツなどについて解説していきます。

ぜひ参考にしてみて下さい。

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Contents

クロマチックトレーニング基本編

同じポジションで弦移動をする基本パターン

非常に見づらい図で恐縮ですが、こちらがクロマチックトレーニングの最も基本形となる形です。

人差し指~小指で4フレット分を順番に弾き、1つ下の弦に下がって4フレット分を弾いて~という繰り返しですね。

1弦まで終わったら1フレット進んで6弦から同じ動きを繰り返す感じです。

メトロノームを聞きながら1拍につき1弦分(16分音符)、12フレットくらいまで続けると、縦の動きのトレーニングとリズムトレーニングにもなります。

タブ譜(手書き)で表すと下記の感じですね。

1小節目で6弦~3弦、2小節目で4弦~1弦という感じで割り振ってあげると、連続して弾くうえで収まりが良いかと。

クロマチックスケール(半音階)を辿るパターン

上で挙げた基本パターンとは違い、しっかりとクロマチックスケール(半音階)を辿っていくパターンです。

若干の横移動も加わり、きれいに半音ずつ上昇するため音楽的でもあります。

この2つが最も基礎となるクロマチックトレーニングの形ですので、クロマチックトレーニングを全くやったことが無いという人はここから始めてみて下さい。

タブ譜(手書き)は下記のとおりですね。

クロマチックトレーニング応用編

基本パターンを逆から

これは基本パターンを小指から弾き始めるパターンですね。

注意点としては、4本の指を置いた状態から1本ずつ離していく事です。

これを意識する事で運指のバタつきを抑えられ、スケール下降時の効率的な運指が身に付きます。

視覚的にはスタートを逆にしただけですが、基本パターンと比べると難易度は一気に上がりますので、少し遅めのテンポから始めてみると良いでしょう。

タブ譜(手書き)は下記ですね。

通常のクロマチック同様、1小節目は6~3弦、2小節目は4~1弦という割り振りで弾きましょう。

ジグザグパターン

これは基本パターンをベースに、人差し指→薬指→中指→小指という順番で弾いていく形ですね。

指の動きがトリッキーになりますので慣れるまでは結構難しいです。

ポイントは人差し指以外の時も人差し指を指板から離さずに弾く事です。(←めちゃ分かりづらい)

指のバタつきを予防するためにしっかり意識しましょう。

タブ譜(手書き)は下記の感じですね。

スキッピングパターン

図の見づらさここに極まれりと言ったところでしょうか。笑

指板図に書いてある赤と青の数字は弾く弦の順番です。(52や74など紛らわしくならないように色分けしてます)

要は基本パターンを軸に6弦→4弦→5弦→3弦…という感じで1弦飛ばしのスキッピングで弾いていく形ですね。

スキッピングが上手くできるようになるとギターソロの幅は一気に広がります。

逆からパターンやジグザグパターンと組み合わせると楽しさが増します。

地道にトレーニングしましょう。

タブ譜は下記のとおりです。

運指のバタつき防止&ストレッチ&スキッピング詰め込みパターン

私が音楽学校で習って「これは画期的だ!」と感動したパターンです。

最初の6弦はジグザグパターンと同じですが、5弦からは中指と小指だけが下の弦に移っていく形ですね。

6弦のジグザグ以降は
6弦の1・3フレットを弾いた後に5弦の2・4フレット
6弦の1・3フレットを弾いた後に4弦の2・4フレット
6弦の1・3フレットを弾いた後に3弦の2・4フレット
6弦の1・3フレットを弾いた後に2弦の2・4フレット
6弦の1・3フレットを弾いた後に1弦の2・4フレット
という感じで弾いていきます。

5弦以降で中指と小指で2・4フレットを弾く時、人差し指と薬指はフレットに置いたままで弾く事が最大のポイントです。

高音弦の2・4フレットを弾く時にはかなりのストレッチ状態になりますし、人差し指と薬指を固定する事で運指のバタつき防止にもなります。

さらに、4弦からは全てスキッピングになりますので、スキッピングの練習にもなります。(6弦→1弦のスキッピングは超高難易度!)

最初はかなり難しく感じると思いますが、遅めのテンポから挑戦してほしいですね。

タブ譜は下記のとおりです。

弦飛びが凄まじいですね。。

クロマチックトレーニングのコツと注意点

メトロノームを使って機械的に行うこと

クロマチックトレーニングはテンポどおりに運指やピッキングをする感覚を掴むための練習です。

意味を持たないフレーズを機械的に弾く事に意味がありますので、変にニュアンスを付けたりする必要はありません。

メトロノームを使わずに自分のテンポ感を信じて足でリズムを取りながら~はNGです。

「メトロノームのテンポに合わせて1拍に4音をキレイに詰め込む」これを意識して機械的に行って下さい。

リズムにニュアンスを付ける練習やグルーヴを感じる的な練習は別でやって下さい。

そもそもリズムにジャストで合わせられてこそグルーヴを出せるというものですので、特に初心者のうちはジャストで合わせる事を意識しましょう。

無理にテンポを上げない

テンポどおりにジャストで弾く事が最優先ですので、オルタネイトピッキングで16分音符をキレイに刻めるテンポでトレーニングを行いましょう。

テンポを上げてリズムがよれてしまっては意味がありません。

「これくらいの速さで弾けないと…」と焦る気持ちもあるかもしれませんが、トレーニングの意味や目的を思い出しましょう。

しっかり弾けるテンポを着実にクリアしていった方が、ギタリストとしての未来も明るいです

どうしてもテンポを速くして難しくしたい気持ちが生まれてきたら、逆にテンポを遅くしてみて下さい。

極端にいうと60くらいまで下げてみると良いでしょう。

テンポ60の16分音符をジャストで弾くのはかなり難しいです。

テンポが速いとクリック音がせせこましく鳴っていますので、ある程度リズムをごまかす事が可能ですが、テンポが遅いとクリック音同士の間隔が広く、クリック音同士の無音の空間を4等分して弾く事にごまかしが利きません。

もう一度書いておきますが、テンポを上げたい気持ちが生まれたら逆に下げてみてください

まとめ

というわけで、私の経験も踏まえてクロマチックトレーニングの基礎と応用について書いてきました。

非常に見づらい図の数々で申し訳ないですが、練習に役立てていただけたら幸いです。

こういった機械的なトレーニングは習慣化する事で効果を生みますので、曲を練習する前、弾きたいギターフレーズを練習する前、スタジオ練習の前、ライブの前などに習慣的に行う事をオススメします。

メトロノームに関してはスマホのアプリでも充分です。

買う必要性を感じたらBOSSのDB-30あたりを買ってみると良いかと思います。(私が使用しているものです)

こちらの記事で紹介していますので、あわせて読んでいただけたら幸いです。