「ギターは立って練習するべき」という教えを目にしたことがある初心者ギタリストは多いのではないでしょうか。
そんなことを言われると、「座って練習するのはダメなのかな…?」「上達しづらいのかな…?」とか不安になってしまいますよね。
今日はその辺を掘り下げて書いていきますので、よろしければ読んでみて下さい。
「座って練習するのはダメ」とされる理由は?
なぜ座って練習するのはダメなの?立って練習する方が良いの?
という事についてネット上で調べて見ますと、最も大きな理由は
「スタジオやライブなどで立って弾いた時に、座って弾いていた時のように弾けない」
との事でした。
そうなると気になるのは、なぜ立つと座って弾いていた時と同じように弾けなくなるのかという点ですよね。
これはいくつか理由があるのですが
・座って弾くと右腕が縮こまったフォームになる
・座って弾くと左手(手首)が楽なフォームになる
・座って弾くと手元や指板を見やすい
この辺りが主な理由と言えるでしょう。
要は、立って弾くと右手が伸びたフォームになり、左手首に負担が掛かるフォームになり、手元が見づらくなるので、結果的に弾きづらくなるというわけです。
極論を言ってしまえば、上で挙げた要素を解消していけば座って練習しても良いという事にもなりますよね。
ではその辺りを次の項目で解説していきましょう。
座って練習する時に意識するポイント
ギターを左足の上に置いてみる
一般的な右利き用ギターでの話ですが、座って弾く時って右足の上にギターを乗せていませんか?
これを上の画像のように左足に移してみて下さい。
ギターの位置を鏡などでチェックすると、ちょうど腰の真ん中あたりにギターが重なる形となり、右腕は体の中心に向かって伸びるフォーム、そしてネックも上向きのポジショニングになりますので、左手をしっかり巻き込む形で弾くフォームになります。
これで右腕縮こまり問題&左手楽させるな問題が解決しましたね。
ちなみに左足を台に乗せて、その足にギターを乗せるというのはクラシックギターの一般的な構え方ではあるのですが、エレキギターでも応用できます。(台は必要ありません)
慣れるまではちょっと弾きづらいかもしれませんが、これを意識するだけで立っても座っても違和感なく弾けるようになりますのでホントにオススメです。
手元や指板を上から覗き込まない
これに関しては、ひとまずネックの側面でポジションを把握するクセを付けて下さい。
更に言うと、手元ではなく出た音を耳で聴いて瞬時に正否を判断できるようになれば最高です。
ある程度慣れてくると多少音を外してもスライドやチョーキングなどで修正できるようになりますので。(笑)
今は初心者でも、後々ライブなどで活躍する機会もあるかと思います。
そんな時に手元ばかり見て弾いていてはお客さんへの見栄えも悪いですし、後で録画を見た時に「うわぁ…」と落胆する事は間違いありません。
ギタリストが手元を見て弾いて良いのは繊細なフレーズを情感込めて弾くときだけ。
これを心に刻んで、練習中も最初のフレーズ確認以外は前もしくはギターのヘッド辺りを見て弾けるようにしましょう。
譜面立てがあればそれを顔の高さまで上げて、それを見ながら弾くように意識するのもアリです。
とりあえずプレイ中は顔を下に向けない事ですね。
現代病として知られるスマホネックの予防にもなります。
立って弾くときとの違和感を少なくする方法
立って弾くときのギターのポジションを上げる
これに尽きると思います。
要は、座って左足にギターを乗せた時のポジションにストラップの長さを合わせるという事ですね。
私がギターを始めたころ(90年代中期)はストラップを長くして、低いポジションで弾く事が美徳の1つとされ、ギターの位置が高い=ダサいみたいな風潮がありました。
しかし、今は全然そんな事はありませんし、むしろ人気のバンドを見てもギターの位置が標準~高めの人の方が多いです。
プラスアルファですが、座って練習する時もストラップを使う習慣を付けた方が良いです。
立って弾くときの感覚を常に意識出来ますし、ギターソロの練習で感極まって立ち上がった時にも安心です。
結論:座って練習は全然OK
いくつかのポイントを意識すれば、座って練習するのは全然OKです。
エレキギターって4kgくらいありますし、それをずっとぶら下げて立っているのは疲れますから。
幸い私は腰痛に悩まされたことはありませんが、ギターが原因で腰痛になる人もめずらしくないので、そのリスクを下げるためにも普段は座って練習した方が良いかなと思います。
よろしければ参考にしてみて下さい。